不動産相続・売却ブログ

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【専門家が解説】不動産相続で“公平に分ける”方法とは?

横浜市で実家を相続する際の分け方と家族が揉めない考え方

◆ はじめに(代表より)

「兄弟で実家をどう分けるか」で揉めたご家庭を、私は何度も見てきました。
特に横浜市のように不動産価格が高く、なおかつ1件の不動産を複数人で相続するケースが多いエリアでは、
感情と金銭が複雑に絡み合い、“家族関係にヒビが入る”ことも珍しくありません

この記事では、不動産を相続する際に「公平な分け方とは何か?」を、
法的な仕組み・実際の分割方法・現場の実例を交えてわかりやすく解説します。

 

◆ まず理解すべき「法定相続分」とは?

相続が発生すると、民法に基づき法定相続分(取り分の割合)が定められます。

例)配偶者と子ども2人の場合

  • 配偶者:1/2
  • 子ども:1/4ずつ(×2人)

▶ ただし、これは“目安”にすぎません。実際には、「遺産分割協議」で全員が合意すれば、どんな分け方も可能です。

◆ 不動産は“平等に分けにくい財産”

不動産(=実家)は以下の理由で分け方が難しくなります:

  1. 分筆(物理的に分ける)ができない
  2. 価格が大きく、他の遺産と比べて偏りやすい
  3. 「住んでいる・いない」「管理している・していない」で主張がぶつかりやすい

▶ そのため、分け方の工夫と、早期の合意形成がカギになります。

◆ 実家をめぐる“分け方”の3つのパターン

① 換価分割(=売却して現金で分ける)

  • 実家を売却し、その売却益を法定相続分などに従って分配
  • 最もスッキリしやすいが、「売ること」への感情的抵抗がある場合も

💡不動産を売却するベストタイミング(横浜市版)はこちら

② 代償分割(=1人が取得、他の相続人に現金で補償)

  • 長男が実家を相続 → 次男・三男に代償金を支払って納得を得る方法
  • 不動産を残せるが、現金の用意が課題となるケースも

③ 共有分割(=相続人全員の共有名義にする)

  • 一見“平等”だが、後にトラブルになるリスクが高い
  • 売却や賃貸に全員の同意が必要となり、意思決定が難航することも

💡共有名義はなぜ危険か?解消方法を知る

◆ 分け方でよくあるトラブルと対策

トラブル事例

回避のポイント

同居していた兄が「自分が継ぐべき」と主張

使用状況は加味されるが、感情と法定分を切り分ける説明が必要

「売るなんて親に申し訳ない」と反対

故人の意思(遺言)や維持負担の現実を家族全体で再確認

財産の評価額に納得できない

公平な不動産査定と税理士の同席で数値を「見える化」する

▶ 感情論で話す前に、「数字と事実」に基づく協議をサポートするのが、私たちの役割です。

◆ 相続人間で納得しやすい“協議の進め方”

  1. 不動産の正確な評価額を出す(複数査定+固定資産評価)
  2. 相続人それぞれの希望・状況をヒアリング
  3. 選べる分割パターンを提示し、全員で納得案を検討
  4. 司法書士・税理士と連携し、協議内容を法的に記録(遺産分割協議書)

▶ 私たちはこのプロセスを「ご家族の通訳」としてサポートしています。

◆ 社長からのひとこと

“平等に分ける”ことと“公平に分ける”ことは、実は違います。
兄弟それぞれの事情や想いを無視して数字だけで割れば、かえって「不公平だ」と感じさせてしまうこともあるんです。

だからこそ、私は「納得解」を目指した協議の場作りを大切にしています。

専門家の立場で冷静に整理しつつ、家族の関係を壊さないための潤滑油になる。
それが、私たちが不動産相続において果たすべき役割だと考えています。

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◆ まとめ

  • 不動産は「分けにくい」財産。方法は1つではない
  • 売却・共有・代償…どれが“納得できる”かがカギ
  • 評価額・分割割合・感情の折り合いをつけるには第三者の支援が有効
  • 家族関係を壊さない“後悔しない相続”のために、今動くべき

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